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20週間でイノベーションが起こせる組織開発ガイド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

世界最高のバイオテク企業に学ぶ「価値観の異なる集団でリスク以上のリターンを得る方法」とは?[書評]

医療法人の組織活性化に効く!

 
[Sun 28 Sep, 2015] 2年生の試合なので出番ないかもしれないのに、頑張ってバスを乗り継ぎ、息子をサッカーの練習試合に連れて来ました。意外に、すぐに出番が来ましたが、走り方からまず、違うんですよねぇ、上手い子とは。。。(涙)
 
 
さて、今回のテーマは技術系や医療・モノづくりメーカー・組織に属する方、必見!

価値感の異なる集団で、リスク以上のリターンを得る方法とは?

チームの書棚
 
バイオ?え、パソコン??
いえいえ、バイオテクノロジーですヨ・・・
 
あぁ、私には一番遠いところね!(関係ないし・・・)
 
と突き放してしまっては、勿体なさすぎる今回の一冊。
 
実は山本伸、この業界が本業です。
 
現在も、医療機器の開発支援、マーケティング、オピニオンリーダー開拓、顧客開発サポートしているのですよ(ご要望あらば、ビジネスモデルを含めた開発薬事相談に乗りますので、お気軽にご連絡ください(笑))。
 
 
さて、80年代のバイオテックの第一ブームでもてはやされたジェネンテック、ジェンザイム、そして、今回の元ネタである”アムジェン
 
日本法人武田薬品に吸収合併されたので、一般の方には、あまり馴染みないかもしれませんが、アムジェンが、こんな理想的な経営/マネジメントを体現していたとは、驚きました
 
自身、G社で起業家精神やコラボレーションなど、アムジェンと同じ要素(起業家精神)も含むコア・バリューがあったのですが、ドナドナ*1のために、意識が薄れていった(いかされた…?)のかもしれません
 
本書はバイオ医薬の開発物語として斬新な開発手法や、市場・規制当局との駆け引きがリアルで楽しめるのは勿論ですが、組織内イノベーター(候補)の我々が特に読み進めたいのは9、10、11章・・・
 
アムジェンはいかに勝てるチームをつくったか?
  • 価値感の異なる集団で、リスク以上のリターンを得る方法とは?
  • どうしてホームランを連発できたのか?
  • 叱咤激励:賞賛=3:1のマネジメントが効く・響く人とは?
  • 著者がCEOとして在籍した12年で、離職率5%!

基盤となる事業を固めつつ、新しい事業を起こし、チームを元気にしたいと切に願う組織内イノベーターにとって、大変興味深い事例が、ワンサカと詰まっています。
 
アムジェンのカルチャー「8つのリスト(注)」のような明確な価値観を、社員全員が共有できれば、一体感と開放感の中で素晴らしいアウトプットが生まれるでしょう。

 

また、リストの1番目に挙げられているのが

科学に基づけ

 

近年、注目が高まり続けているリーンスタートアップは、まさに「科学的起業法」と呼ばれています。

イノベーティブな組織は、やはり本質的には同じような方法論で事業開発を仕掛け、持続的成長を達成し続けてきたのが、容易に想像つきますね。

 

金融業界と同様(或いはそれ以上に)最も規制が多く、固定概念がなかなか覆りにくい業界である医薬・バイオテクで異彩を放っているアムジェン社は、病院経営のイノベーションに幾つもの示唆を与えてくれます。

 

組織内イノベーターのあなたも、本書からまずは、自院・自社の組織をイノベーション体質へと変革させるキッカケを掴んでみませんか?

 

JLL公認シニア・リーディングファシリテーター

山本 伸
 
*リーディング・ファシリテーターとは?
 
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注:8つのリスト
  1. 科学に基づけ
  2. 激しく競争に勝て
  3. 患者、社員、株主のために価値を創造せよ
  4. チームで働け
  5. 協力し、理解し合い、合意を形成せよ
  6. お互いを信頼し、尊敬せよ
  7. 品質を確保せよ
  8. 倫理的であれ
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追伸: 息子の試合、1年生メインの緩いゲームが組まれて、運良く目の前に転がってきたパスを、落ち着いて決めました(汗)。
 
何はともあれ、結果が出るのが本人にとって何よりのモチベーションです。ヨカッタヨカッタ(笑)。
 

*1:当方が所属していたジェンザイム社は、2012年フランスのメガファーマ「サノフィ・アベンティス(現サノフィ)」に当時の業界最高評価額で買収され、難病・オーファンドラッグ部門のみブランド名として社名を維持。再生医療はヨーロッパのベンチャー、診断薬部門積水化学へそれぞれ切り売り、オンコロジー・医療機器部門はサノフィ社に吸収された後、グループ全体の成長戦略とは離れたところでの収益維持活動のため効率化を図っている。