20週間でイノベーションが起こせる組織開発メソッド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

病院経営の肝は"提供出来る価値"の創造〜だからトップが動きなさい[書評]

医療法人の組織活性化に効く!
 

[Wed 30 Sep, 2015] 日経さんのデジタルヘルスDAYS2015に出かけました。金曜まで、ちまちまと顔を出します。現地で情報交換、大歓迎です。本日はセミナーを聴きながらTweetしていたら、知人が会いに来てくれて、とても有意義な情報交換が出来ました(Apple Watchは流石に即買い出来る金額ではないことに気づきました...汗)。

 
 
さて、本日のテーマは超高齢化時代の病院経営
 
なぜ、半数以上の病院は赤字なのか?
その背景にあるのは・・・
 
もちろん、超高齢化による医療費の増大が、何よりも大きな理由の一つであることに疑いの余地はないのですが。。。
 
高度な最先端技術の導入、高額な医薬品・医療機器、もしかしたら健康診断もやり過ぎか(?!)…病院数あたりのCTやMRIの納入数は、欧米など諸外国に比べ、数倍多いのですよ(驚)。
 
それはさておき、医療機関や介護施設は「対人」のお仕事。サービスの視点が他業界に比べて"かなり"遅れているのことは、無視できない割合を占めているかもしれません。事実、病院研修(に意欲的な施設)のトレンドは「接遇」が花盛りですからね。
 
そこで今回、取り上げる書籍から「病院の外から病院経営に取り入れるべき視点」を学んでみましょう。
 
チームの書棚
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本書では、病院経営に携わることになった外科医である著者が実践する「超高齢化時代を生き抜く病院経営」を10個の戦略にまとめています。
 
特に重要なキーワードを敢えて3つに絞り込むならば…
コンセプト」「仕組み化」「頭から動く」。
 
都市部ではない、小規模な病院組織に、本書をどう活かせるのか、まとめてみます。
 
1. マネジメントの徹底
コンセプトを明確化することで、自院が提供する付加価値をハッキリ伝えることが出来ます。それを周辺のクリニックや近隣の(中核)病院に「営業」するわけです。これが著者らが素晴らしいところ・・・これからの医療機関には欠かせない視点でしょうね。
 
きちんと説明して、理解して頂ければ「これだけの治療をやっているのですね。素晴らしい。」という評価=信頼が構築され、患者紹介に繋がります。
 
 
2. 標準化と教育
治療の「質」、そして安全/安心/確実さを担保するために「標準化」を進めました。
著者の病院の事例の一つで、介護の質の均一化について具体策が示されています(=ベッドサイドに各病棟共通のマーク(インフォグラフィック)を表示する(p.114))。
 介護・医療職がご家族に容態や処置の説明をし易い、病棟間や担当者・スタッフが変わっても(介護の)質、やり方が一定となり、皆に好評とのこと。
 
 当然、効率化を図るべきところは容赦なく人員削減や外注にお願いしていますし、診療報酬の点数(=収入)が高い区分の患者さん(リスク・要介護度が高い)を積極的に受け入れる方針により、収益を確保しているのです。
 
 こういった方針、方向性は頭=「自らが先頭に立って動くことが不可欠(p.103)」であり、医師でもあるトップの自分が先頭に立って動いていく。だから、あらゆる事態に対応できる総合医の教育を実現し、長期療養できる体制、意識高い人財の育成を行えるようになったとのこと。
 
 
3. 外部環境と周辺施設分析
2025や2035に向けて、各地では地域医療ビジョンの策定に入りつつあると聞きます。そして、機能評価で地域の医療ニーズと資源配分が決まれば、各施設/法人が「生き残る」ため、真剣に取り組まなければなりません。
 当然、法規制の動きや経済、そしてテクノロジーの急速な進展にも、気を配ることが求められています。
 
 他業界のノウハウが、臨床業務やシステム、サービス向上に活かせるのだ、という視点で外部からの視点や情報には、注意深く謙虚に対峙することが求められています。
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 これらを始め、本書の10の戦略項目を意識しながら、まずはトップのあなた自院/グループのコンセプトを明確化してください。
 
 我々はどの山に登るか?どの行程を選ぶか?チームのメンバーはどんな構成か?全員がイメージ出来るように語ります(スタッフの力を借りて、皆で思案する方がより一層、望ましいでしょうね)。
 
ビジョンを絵にするのが、有効です
 
結論として、自分たちが「どんな患者さん/利用者さん」のために、どんな「価値を生み出す/届ける」必要があるのか、全員が理解出来るでしょう。
 
これを行えば、より速く/深く浸透する!
 
その結果、患者さん/利用者さんに選ばれ、感謝されるので、職員さんのやり甲斐とモチベーションもグングン高まるのです。
 
さぁ、まずはあなたの患者さんで、最も印象に残っている方のエピソードを、部下にお話してみませんか?
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そうは言っても、ウチは地域の誰もが来てもらえるようにしてるのよ!
 
はい、もちろんですよね。
きっと多くの方が背伸びして爪先で、懸命に走って走って、くたくたでしょう。
 
だから、そろそろ順番にピットインしてもいいよ、って言ってみるのが吉とでるかもしれません。
 
当方が実際に介入している施設・法人での組織活性化事例を踏まえて、「対話できる」時間の重要性、「場」作りの方法や、コミュニケーションの実施例をお見せします。
 
また、院内研修や、職員さんとのコーチングでも活用している「レゴ® シリアスプレイ® メソッドを用いた対話術」も体験できますヨ。
 
イノベーション経営に欠かせない「共感」の創り方、語りませんか。
10/9(Fri.) 第3回 @東新宿にて