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20週間でイノベーションが起こせる組織開発ガイド

たった20週間で、バラバラだった個人を一つに束ねビジョンを打ち出す「組織開発」プログラムの赤裸々なノンフィクションあれこれ

コミュニケーションの土壌に欠かせない共感の創り方

行政・民間が一体で取り組める「プラチナタウン」は現実化する!?[書評]

医療法人の組織活性化に効く!
 
[Mon 21 Mar, 2016] 昨日は大変な花粉の飛来があったようですね、当方も今年初めて酷い目に合い、青山パン祭りの帰路はくしゃみが止まりませんでした。帰宅後、仕方なくアレグラFxの軍門にくだりましたが、その後ピターっと鼻水もくしゃみも止んでいます。恐るべき効能、しかしながらちょっと、怖いですよね、この効果(汗)。
 
 
さて、今回はビジネス小説の書評でありますが、この小説で描かれているビジネスモデル、実は既に実行されているのでは???

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待ったなしの高齢社会、10年後には日本人の1/3が65歳以上になる・・・準備はできているのでしょうか?
 
 
急増する高齢者、その多様な暮らし方への対応は全く不十分であり、全国どの地域、自治体でも大きな問題ですね。
 
 
本書は団塊世代の高齢化、大都市圏外の地方の疲弊といった社会問題を正面から取り上げ、国として対策が全く追いつかない高齢化、地方空洞化に「民間企業」が参入し、ビジネスとして問題解決を行うという大胆な構想を描いています。
 
 
そして、本書の肝となるのは「老後の新しいライフスタイル」の提案です。
 
  • 楽しい人生とは?
  • 会社を定年退職したら、仕事を終えたら燃え尽きて終わり?
  • 人生を終える前に、本当にしたいことができるような社会こそ、これからの日本人が求めていくべきだ
  • 老後こそ”楽しむ”のだという人達で、老後を最高の人生と思えるシステムや社会を創リ出すのだ
 
まさにヘルスケア・オープンイノベーションが必要な理由であります。
 
 
本書で提案されているビジネスモデルとは、「健康な老人」のための「定住型テーマパーク」。いわゆる「CCRC (Continuing Care Retirement Community)」のような概念ですね。
 
日本でも事例が、出始めているようです。
 
 
大都市圏外の、空洞化した地方に於いて、過度に建設・整備された箱物、企業誘致のために整地されながら買い手つかずの広大な土地
 
 
こんな魅力的なリソースを、行政が(無償)供与することで、企業が(1,000人規模の)大規模な高齢者向け住宅を開発、運営する。
 
 
人が集まれば、商売・雇用が生まれ、コミュニティが出来あがり、当然、介護・医療が必要となる。。。というわけです。
 
 
具体的な成功方程式を、本書から探りましょう。それは・・・
 
1)思考停止状態にショックを与えるリーダー
2)諦めていた目の前の宝を、魅力的なリソースに変える
3)公平性の罠にハマらず「誰のためか」を明確化
 
 
なぜ、この3ステップなのか?
理由を以下に述べていきましょう。
 
 
1)地方で疲弊、空洞化した自治体。借金の返済見込みもなく、お上の交付金補助金に頼るような思考停止状態。誰も使わない施設、箱物を当然のように管理運営し続ける・・・民間企業ではアリエナイ体たらくに、民間出身の新市長が喝を入れる!
 

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「昨日までと同じことをしているだけでは、昨日と同じものしか得られない」
 
 
2)「こんな田舎の土地、何年も買い手が付かないのだから、企業が来てくれるはずがない」。土地だけ眺めていては、何も生まれません。
 
グローバル・ビジネスパーソンとして戦ってきた新市長、久々の帰還に「地方ならではの魅力=バリュー」に気が付きます。誰も使わないプールや公会堂は使い放題、川に行けば釣り放題、そこら中にある畑をタダ同然で借りて、家庭菜園もできる。30分もドライブすれば、都会に比べ遥かに廉価でゴルフがプレー可能。自然が豊富な街のさまざまなリソースは、急増する高齢者にとって「楽園」となり得るのです。
 
 
3)新市長の英断は、行政ではなく民間に任せたところ。行政・国が主体となれば、当然「公平性」や「入札」など、つまらない慣習で物事が進まなかったり、大手企業に独占され優良な中小企業が事業の機会を失ってしまいます。
 
民間出身のリーダーならば、前例や慣習に縛られることなく(知らぬフリもできますね・・・笑)、トップダウンで意思決定していけます。そして「健康な高齢者」のために、とターゲットを明確化できたことが、プロジェクトのスピードを加速させるのです。
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結論として、「プラチナタウン」が実際に動き始めるには「過去にとらわれない」リーダーシップ、視野を広く持ちリソースの可能性を吟味する、そして「ターゲット」を絞り込む勇気、が重要であります。
 
 
つまり、民間企業の思考やノウハウを取り入れられる柔軟性と、既得権益に群がる既存勢力を押し返すチカラと覚悟をもったリーダーが動き出せば、行政と民間企業はヘルスケア・オープンイノベーションを推進できるのです。
 
 
当方の個人的見解としては、この構想に「モノづくり」連携も併用できると思案しています。
 
 
高齢者の「定住型テーマパーク」に移住してくる人々の中には、まだまだ現役を続けたい、高いスキルや豊富な知識を保持する方が少なくないでしょう。そのような方々が指導的な立場になり、地場産業とタッグを組めば、住居内は「顧客ニーズの宝庫」であり「プロトタイプの実験場」なのです。
 
 
まずは高齢者が不便に感じるものを、解消する製品・サービスのイノベーションをコツコツと実践しながら、いわゆる介護・医療を必要とする市民や、介護用具、医療機器へと開発の範囲を広げていくことで、事業を発展させるための知見や人脈、コネクションが確実に蓄積されていくでしょう。
 
 
結論として、その地域からイノベーティブな製品・サービスが生み出されれば、他の地域、そして他国に波及することに疑いの余地はありません。
 
これは、凄いモデルが出来上がると、思いませんか?(笑)

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さて、あなたもまずは本書を読み、高齢社会に対応可能なビジネスモデルを考えてみませんか?
 
 
作者の楡周平さん自らが「プラチナタウン」について語っています。
本書を読まずとも、内容がわかっちゃいます(爆)!
 
 
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